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日本大学医学部整形外科学のブログ

医局の活動や行事、近況報告を紹介しています。

板橋病院 駿河台病院 日本大学整形外科同門会

診療・研究班のご紹介

日本大学医学部には板橋病院、日本大学病院の附属2病院があります。
2病院とも整形外科一般疾患から高度な専門医療を必要とする疾患まで、あらゆる疾患に対応しています。

脊椎班

平成25年度における脊椎班は、徳橋泰明主任教授のもと、現役23名で活動しております。日本脊椎脊髄病学会認定指導医が板橋病院は3名(徳橋泰明教授、上井浩先生、大島正史先生)、日本大学病院は1名(網代泰充先生)おり、診療において指導を行っています。
主な手術は脊椎変性疾患に対するインストゥルメンテーション手術、頚椎病変に対しては椎弓形成術に後方固定を併用した手術が中心です。最近は、低侵襲手術にも積極的に取り組んでいます。腰椎椎間板ヘルニアや腰部脊柱管狭窄症に対しては内視鏡下椎間板ヘルニア摘出術(MED)、椎弓切除術(MEL)などや棘突起縦割式椎弓切除術などを行っています。また、昨今の超高齢化社会を反映して、脊椎椎体骨折、脊椎変性側弯症や後弯症の患者さんも増加傾向にあります。低侵襲の椎体形成術で対応することや、脊椎骨切り術を併用した広範囲後方固定術も増えてきています。また、脊椎変性疾患だけではなく、脊椎骨折、転移性脊椎腫瘍や感染性脊椎炎に対しても経皮的椎弓根スクリューを用いた低侵襲後方固定術を応用しています。
我々の研究班では有効性、安全性を評価しながら個々の患者さんにとって社会復帰に向けて少しでも有益となる手術法を目指して臨床研究にも力をいれて頑張っております。

関節班

私達のグループは主に、四肢の変形性関節症、関節リウマチに対する治療を行っています。特に、人工膝関節置換術は東日本の大学病院の中で最も手術件数が多く、日本全国を見ても2番目の症例数を誇っています。(2011年237件) 当教室の龍名誉教授が日本人用に開発した人工膝関節(FNK型人工関節)を現在まで5000関節以上行ってきました。このため、当教室には経験豊富なスタッフが揃っており、一度の手術で両膝を行う両側同時人工関節手術を積極的に行っています。この手術を行うために全国から患者さんが多く集まってきており、手術までは少しお待たせするかもしれませんがその点はご容赦お願い致します。
股関節疾患も年間80例弱ほどの人工関節を中心に、骨切り術などの治療もしております。現在よく言われている低侵襲の人工関節手術も取り入れて行っています。
関節リウマチに関しては薬物療法から手術まで、総合的な診療を行うことを心がけております。新しい治療薬である生物製剤に加え、他のリウマチ薬、関節注射などを使用しながら、関節の破壊や変形が生じない治療を、また生じてしまった場合でも適切な手術を経験豊富なスタッフで行っています。手術時期をしっかり見極められることも我々の強みと考えます。リウマチによる肩、肘、手、指、足首、足の指などの変形にお困りの方は是非ご相談ください。
どの手術に対してもそうですが、術後の心配をされる患者様も多いと思います。当方は大学病院での手術ですので、術後の管理、合併症対策には万全の体制で行えていますので御安心下さい。何かご相談ありましたら月曜日から金曜日まで関節の専門医師が外来にいますので受診して下さい。

腫瘍班

当研究班は、四肢や躯幹(胸壁、腹壁、骨盤、脊椎)を構成する骨組織や筋肉など軟部組織の運動器に発生した腫瘍の診断と治療を専門的に行っている研究班であり、第三代鳥山教授のもとに生まれた当教室において最も歴史ある研究班であります。

現在では、主に板橋病院では、吉田准教授を中心に研究診療活動を行なっております。
板橋病院の特徴としては、特に小児に発生する悪性骨腫瘍のなかで最も診断、治療が困難である骨肉腫、Ewing肉腫などについて小児科、放射線科などと連携を取りながら集学的治療を行っています。

さらに、板橋病院においてはJCOG(日本臨床腫瘍グループ)の認定施設に登録されており骨肉腫や、軟部腫瘍の化学療法においては全国規模による治療スケジュールを採用することが可能であります。

基礎研究では、現在大学院生2名が医学部リサーチセンターの癌遺伝学分野にて軟骨肉腫のメチル化解析の研究を行っております。

スポーツ班

私たちスポーツ医学研究班は、プロから小学生やリクリエーションレベルのスポーツ選手に至るまでのケガや障害の治療を行っています。さらにスポーツ選手だけでなく膝関節・足関節や肩関節・肘関節などに障害をかかえるすべての人々が治療の対象となります。スポーツ医学から得られた高い治療技術とノウハウを一般の患者様にも応用し、すべての患者様が元通りの活動に復帰できることを目標にお手伝いさせていただきます。
スポーツ医学の特徴として、一つには、手術治療ばかりではなく、むしろ保存療法・コンディショニングによる治療の方が多いということがあります。従って、リハビリテーションや装具療法を生かした治療のノウハウも豊富です。痛みの原因が、関節や筋肉の硬さ、筋力のアンバランスによるものであれば理学療法士やスポーツトレーナーと協力し、ストレッチやトレーニング指導を行います。他の施設で手術が必要と判断された方が、理学療法のみで改善することも少なくありません。
二つ目は、関節鏡という、約5mmのキズを数箇所切るだけで皮膚や筋肉を大きく切開することなく、術後のリハビリが楽に行える道具を駆使した最小侵襲の手術を得意とすることです。スポーツでの受傷はもちろんのこと、一般的な関節疾患(膝、肩、肘、足関節、股関節)に対しても保存的な治療に抵抗するようであれば関節鏡視下手術を行っています。
走る、跳ぶ、投げるなどのスポーツ活動が思うように出来ない選手、他にも関節がぐらつく、肩が上がらない、靭帯の断裂、関節の繰り返す脱臼、半月板の損傷、肩の筋肉・腱の断裂、軟骨の欠損などでお困りの患者様は是非ご相談ください。

スポーツ医学研究班ホームページ

手外科班

手外科班では、肩甲体から上腕、肘、前腕、手関節、手指にいたる範囲の疾患・外傷を研究、診療しております。

人間が他の哺乳類に比べて飛躍的進歩を遂げた理由の一つに、2本足歩行により「両手」を人間の道具として使えるようになったことがあげられます。そのため手の外科の治療は、上肢の病気や外傷により制限を受けている個人個人の生活、仕事、趣味、スポーツ活動を改善することにあります。

骨折、腱損傷、末梢神経障害、スポーツ障害・外傷などが主な治療対象です。全てに手術を行うわけではなく、手の骨折や脱臼などは、整復して外固定をしたり、テーピングで部分的に運動を抑制したり、骨折整復が安定する肢位を得たら関節が拘縮しないように早期に運動するなどの保存的治療で治療可能な場合も多くあります。

それを見極め判断し、患者様と相談しながら治療をしてまいります。
また、手術を行うときは低侵襲手術を目指しており、以下はその主な術式です。

  • 手根管症候群 : 鏡視下手根管開放術(外来手術)
  • 肘部管症候群 : 小切開による神経剥離術(外来または入院手術)
  • 指の骨折 : 経皮鋼線固定術(外来手術)
  • 橈骨遠位端骨折 : 低侵襲プレート固定術
  • 肘・手関節疾患 : 関節鏡視下手術